いやいや、だって。
綺春くん、お風呂だってまだ済ませてないもん。それって怖くて入れなかったってことじゃないの。
「こわい」ってわたしに電話してきたくらいなのに、このまままたひとりになんて、わたしのほうが不安になっちゃう。
「え……っと」
「大丈夫だから、おれ」
「えぇえんぜったい嘘じゃん……」
人が大丈夫って言う時は大丈夫じゃないって聞いたことがあるけれど、本当にその通りだと思う。
綺春くんの顔に不安の色が見える。このままじゃ綺春くん、怖くて眠れなくて寝不足になっちゃう。
だけど、でも、どうしたらいいのかな。



