聞けば、綺春くんは不安げに頷いた。
……て、いうか。
そもそも夕方に家族から連絡が来ていたということは、家に帰って来てからずっと綺春くんは雷の怖さに耐えていたということになる。
それでついに限界が来てわたしに電話してきたわけだけど──そんな綺春くんが、この雷雨のなか一晩ひとりで過ごせるとは思えない。
「だ、大丈夫……じゃないよね、え?」
「いや……でも頑張る。チョコもいるし…、木嶋さん来てくれてからちょっと落ち着いたから」
「え、いやでも今夜は雨止まなそうだよ!? え、どうしよ…?」
「木嶋さんがあせることないでしょ……」



