「迷惑なんて思うわけないよ」
「うん…けど、」
「綺春くんに頼ってもらえて嬉しかったもん。だから謝らないで!」
だれにだって苦手なことはあるし、それがどうにも克服できそうにないことだってあると思う。
綺春くんにとって「雷」「暗闇」「おばけ」が交わって「夜」も苦手になってしまったことは何も悪いことじゃないもん。
自分じゃどうにもできないから他人を頼ることは、むしろ、自分なりに向き合おうとしていて凄いってわたしは思うし。
「……ありがと」
「うん! どういたしましてっ!」
えへへと笑えば、綺春くんの腕に抱かれていたチョコちゃんが「ぅにゃあ…」と抜けた返事をした。



