二色くんと夜のせい





「恋那、また年明けね。連絡はー…うん、気が向いたら」

「アオちゃん意地悪!」

「あははっ、冗談!あけおめ電話するって」

「ぜったいね」

「はいはい。気を付けて帰ってね。良いお年を」

「うぅうん、わかったぁ。ばいばいアオちゃん、来年もいちばん仲良くしてね!」

「最後の最後までめんどくさい女ムーブしないで……」

「めんどくさくないもん、愛だもん……」



呆れて笑うアオちゃんと、今度こそバイバイをして、背を向ける。マンションまではだいたい歩いて3分くらい。


昼間活動することが多いから、夜道にはあんまり耐性がなくてちょっとだけ怖いかも。



まだ21時前なのに、皆寝てるみたいに辺りはシンと静まり返っている。


えぇ、なんか怖くなってきた。

鼻歌でも歌っちゃう?てか走った方早そうじゃん。怒られるかもだけどアオちゃんに電話しちゃおうかな───…って。






「………あれ?」