二色くんと夜のせい




どこどこに新しくラーメン屋ができたとか、遠方のおばあちゃんの家で飼っている犬がかわいいとか、もう今年も終わっちゃうね、とか。


そんなたわいない会話をしていたら、あっという間にいつも手を振って分かれる路地に着いてしまった。



「じゃあ恋那、良いお年を」




明日で今年も終わり。


アオちゃんは明日、明後日と、かわいい犬を飼っているおばあちゃんの家に行くらしく、帰ってきたら今度は部活が始まるとのこと。



だから、次に会えるのは始業式だ。

仕方ないとわかっていても、アオちゃん大好きマンのわたしは、やっぱりちょっと寂しかったりもするわけで。



「あけおめ電話しようね?」

「えー、気が向いたら」

「とか言ってアオちゃん毎年してくれるもん。しかも0時ぴったり!今年も期待して待ってるからねっ」


まるでアオちゃんの彼女みたいにそう言えば、「恋那の未来の彼氏、ぜったいタイヘンそう」笑われた。


遠回しにわたしはめんどくさい彼女になりそうって言われてる。

ちがうよアオちゃん、わたしの愛は、好きな人限定でちょっと大きすぎるだけなの。