「俺らも遊んでないで本気で恋してえって思ったわ」
「な、わかる。つかおねーさん、もうすぐ好きな人来る頃だよな? 誤解させちゃ悪いし、俺ら行くわ」
「あっ、はい。なんかすみませんでした…」
「いやいや。まじで応援してるから。ぜったいぜったい大丈夫だと思う、おねーさん!」
ふたり組のお兄さんたちは爽やかな笑顔でそう言うと、手を振ってその場を去っていく。
ナンパしてきた男の人と純粋な恋バナをして応援されるって変な話だ。良い人たちでよかった。
人生ってホントいろいろだなぁ……って。
「っ、はあ? え……なに、今のどういう流れ?」
そう思ったところで、待ちわびていた好きな人───綺春くんが、息を切らしてやって来た。



