二色くんと夜のせい






「ともだち、……だけど、わたしは、好きなので」

「んー…片想いかぁ」



黒髪さんの言葉にこくりと頷いて、俯く。


ともだち、なんだよね、わたしと綺春くんは。


何度告白しても綺春くんは頷いてくれないもん。前よりははるかにトクベツになれている自覚はあるけれど、それでも「彼女」には及ばない。


いつになったら、これ以上どうやって気持ちを伝えたら綺春くんの彼女になれるのか、日に日にわからなくなっている。

油断したらすぐに泣いちゃいそうになる。


「……ぜんぜん、振り向いてもらえない」

「うん~…?」

「でも、好きで……毎日毎日、その人のことしか考えられなくて……多分、重いかも」


ナンパのつもりで声をかけたふたりもびっくりしているんだと思う。

聞いてもいないのに、好きな人に振り向いてもらえないって言われたら、そりゃあ返す言葉に困るよね。