双子ちゃんたちはよっぽど怖かったのか、全然手を離してくれず。
綺春くんにひとこと連絡する暇さえないまま、わたしは心の中で 綺春くんごめんなさい!と思いながら迷子センターに向かったわけである。
結果的には、迷子センターにたどり着く前に、奇跡的に双子ちゃんのおかあさんと遭遇することが出来たわけ、なんだけど。
方向音痴ほどではないけれど、この遊園地のマップが頭に入っているわけではなかった。
そのため、自分がどこのお手洗いから歩いてきたのか分からなくなってしまったのだ。
スマホを見ると綺春くんから不在着信が入っていて、いつもなら嬉しいはずの名前を震える手でタップして、折り返しの電話をする。
《いやバカすぎるでしょ》
───そうしたら、最もすぎる言葉を受けた。
それで、今に至るわけである。
迷子を助けたはずの自分が迷子になるって……笑えなさすぎる。恥ずかしい。



