こくこくと頷いて再び目を逸らす。
……だってだって、盗み見するつもりで見たら先に綺春くんがわたしのこと見てたなんて、想像できるわけないんだもん。
いつもに増してやさしい……ような気がするし!
守られている身とは言え、この距離は心臓にわるいよ……!
視線を感じてそわそわする。
やだ綺春くん、見るなら窓の外とかにした方がいいよ!?
「っ、な、なにも!いつも通りのご尊顔です!!」
「そう?」
「はいそれはもう!」
「ふうん」
「……っう、あのっ」
「うん」
「心臓に悪いからこっち見ないでくれます……!?」
視線に耐えきれず小声でそう言えば、綺春くんは数回瞬きをしたあと、ふはっと息を吐いて笑うと「ごめん?」と全然反省していなさそうな、語尾が疑問形の謝罪をした。
うう、意地悪だ……!



