じつは、アオちゃんには、三船先輩が仲良くなりたがっていることはまだ伝えていなかった。


『パパが知り合いから遊園地のチケットを4枚もらってきたから綺春くんを誘ったけど付き合ってないのにふたりきりで遊園地はわたしの恋心が暴走しちゃうかもしれないからアオちゃんもきてほしい!綺春くんの幼馴染の先輩が人数合わせでくることになってるけど大丈夫かな?』


と、事前に綺春くんと一緒に考えたメッセージをそのまま送信していたのだ。

パパが遊園地のチケットをもらったのはかなり前のことで、「もし使いたかったら言ってね」と言われていた。


最近までチケットがあることすら忘れていたけれど、ダブルデートをすることになって使い道ができてよかった。


アオちゃんからはすぐに返信が来て、「恋那の暴走止める役割は任せてね」と、普段のわたしの様子を知っているアオちゃんらしい返信に、わたしあ思わず嬉しくなった。