「あ、じゃあ早めに三船先輩とアオちゃんに提案してみてたほういいよねっ?」
アオちゃんが部活休みの日に合わせることになりそうだから。そう付け加えると、綺春くんは うん、と短く返事をした。
「アオちゃんにはわたしから言うとして……三船先輩には……」
「椿にはおれから説明しておくよ」
「本当? じゃあおねがいします!」
今からワクワクとドキドキで死んじゃいそう。
本来の目的はアオちゃんと三船先輩が仲良くなることなのに……綺春くんも来てくれることになって、わたしがいちばんご褒美貰った気分だなあ。
ほかほかする気持ちを抱きしめ、綺春くんが淹れてくれたミルクティーをひとくち。
口当たりの良い甘さが広がって、それもまたわたしの心を温かくした。