「前も言ったかもだけど、うち親忙しくて、家基本だれもいないんだ」
「え、うん……うん?」
そう言った綺春くんに、わたしは言葉を詰まらせた。
そんなこと言うなんて悪い人だ。
良くないぞ綺春くん。
漫画で見たことがある。
「今日うち親いないんだよね」って、男の子がその台詞を言う時って───…
「意識しないようにがんばろうと思ってたのに綺春くんのエッッッc」
「こわいからソーシャルディスタンスでよろしく、おれも自衛するね」
「まって綺春くん、それわたしがオオカミ側の扱いになるのでは!?」
「そうでしょ。はい、さっさと帰るよ」
綺春くん、やっぱりわたしの反応みて楽しんでる……よね!?



