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放課後になった。
部活やバイトに勤しむ生徒が多いうちのクラスは、帰りのホームルームが終わるとあっという間に教室を出ていく人が大半で、10分もすれば教室内はあっという間に閑散とするのだ。
「木嶋さん」
鞄を持った綺春くんがわたしの机までやって来た。
いつ見てもパーフェクトフェイス。好きである。
「帰ろうか」
「う、うん」
「ふ。なに、なんか緊張してる?」
軽く笑われて、心拍数は爆上がり。わたしは慌てて目を逸らし、机の横に掛けていた鞄を持って立ち上がった。
昨日に引き続き綺春くんと放課後をともに過ごせるなんて幸せすぎる。
それに今日はふたりきりで──おまけに、チョコちゃんと遊ぶことが目的とは言え、これから行くのは好きな人の家だ。緊張しないわけがない。
綺春くんだって、仮にも女の子を家に呼ぶわけだからちょっとくらい緊張してくれていると思ったのに、いたって普通だから悔しい。



