「……どこを?」

「どこを!?えっと、その……」

「言えないよーなとこ触られたわけ」



ちがうちがう!

たぶんちょっと、勘違いされてる。

わたしの言い方が悪かったのか。堂くんの想像力が豊かなのか。


誤解を解かなきゃと思うけど、なかなか言い出せない。



わたしがもどもどしているうちに、堂くんの指が首筋を降りていく。



「っ、堂くん……?」


ブラウスのボタンをまるでリボンを解くように外される。

あまりにも堂々と外されたから反応が遅れてしまった。


ぼんやりと外されていくボタンを見つめて、3つ目に手が掛けられたとき、ようやく我に返ってあわてて制止する。



「ちょっと!待って、えっち!えっち!!」


キャミソール着てるから下着は見えてないはずだけど……でもだめ。


こんなことされてないもん、という意味も込めてきっと睨む。



「お前が言わねーから」