いくら最近忙しくて会えてないからって……あんな夢、見ちゃうとか。
恥ずかしい。
堂くんに申し訳ない。
穴があったら入りたい。
ごめん、堂くん。
「だいじょーぶだよ、みくるちゃん」
「え?」
「いまんとこだれも来てないから」
「うわぁぁそれはもう忘れて!」
くすくすと笑われてもっと顔が熱くなる。
「というかなつめくん、なんでここに?部活は?」
いろんな感情をごまかすように、思考をむりやり切り替えた。
「終わった。というか、自主練に切り替わったから」
棗くんはなにか紙に記入しながら、なんてことないふうに言った。
そっか……だから来てくれたんだ。
でもわたしの記憶が正しければ、もうすぐ大会だったはず。
うちのバスケ部は野球部に次いで強豪だから、自主練もなるべく参加しないといけないんじゃ?



