そこからはトントン拍子に進んでいった。


適材適所、ということで。

わたしが黒板に板書。

司会進行は棗くんがバトンタッチしてくれた。


役員が決まれば、あとはみんなやりたいことがあったらしい。


お化け屋敷、男女逆転喫茶、劇、クイズ大会、カップル診断、出店など。

いろんな案が泉のように湧いて出てきた。


その中からみんなの意見を取り入れて、最終的に決まったのは“お伽噺カフェ”。


数あるお伽噺にちなんだ料理をメニューに。

そして注文が入ればかんたんな劇をする。



たとえば『白雪姫』をモチーフにした料理、“毒りんごのムース”。


お客さんから注文が入れば、そのお客さんの前で3分くらい使って、毒りんごを口にした白雪姫が王子さまのキス(もちろんフリ)で目が覚めるシーンを演じる……ということらしい。


かなりいい案だと思ったし、みんなも同じ気持ちだったみたい。


ほぼ満場一致でわたしたちのクラスは“お伽噺カフェ”をすることになった。