堂くん、言わないで。







次の日。



「おはよ」

「あ、みくるやっと来たぁ。待ってたんだよー」

「えっ?わ、わたしを?」


教室に入るやいないや、ルナちゃんに手招きをされた。

5,6人で集まって話していたグループにいそいそと加わる。



「おはよう。どうしたの?」

「いやーそれがさぁ、困ってることあってぇ」

「困ってること?」

「うん。とりあえずもっと寄りなよ」


いつもの癖で、輪から一歩うしろに身を引いていた。

すると腕をぐいっと引かれて輪の中心に入る。


まるで話の主役、と言わんばかりのポジション。

こうして入れてもらったのは久しぶりだからすこし落ち着かない。


もぞもぞしているとルナちゃんが話を切り出した。



「うちら昨日ポカやっちゃってね?大したことはないんだけど」


ただでさえそわついていたわたしはどきりとする。