ずっと堂くんと一緒にいたら、悲しい思いをすることもないのかなぁ、なんて。
逃げてるわたしってカッコ悪い?
それとも卑怯者?女の子の敵?
ルナちゃんたちの視線が、いまでもたまに向けられるときがあった。
そんなときわたしは真っ向から見つめ返すことができなくて、まるで気づいてないふうに下ばかり見つめて。
机を見たってなにも変わらないのに。
ルナちゃんたちがなにかを話したがっていることはわかっていた。
わたしも話したいと思ったし、それとは逆に話したくないとも思っていた。
たぶん、つぎにルナちゃんたちと話すときは首を切られるときだ。
もう用なしになるんだと、わたしの本能がしずかに泣いている。
だから顔をあげる勇気もなく、今日まで過ごしてきた。



