ハーランツさんの話では、試合は一対一で行われ、円卓の騎士がそれぞれ六ブロックのシード枠にあてはめられているらしい。
下っ端の二等兵から、百人騎士長、さらには団長まで平等に戦う権利が与えられる武闘会は昇級試験も兼ねており、対戦カードの運も相まって思わぬ騎士が勝ち進むそうだ。
より強く、使える騎士を任務に連れていくため、毎年この時期に武闘会が行われるそうだが、この大会は単なる力比べだけでなく、下克上の意味合いも強いと聞く。
その一番の理由は、“決闘”と呼ばれるシステムにある。
他の騎士の試合中に観客席にいる騎士が自分の剣を場内に投げると、試合に参加できるようになるらしい。
決闘の人数は三つ巴までだが、勝てそうな相手の試合にわざと剣を投げ込むと一気に昇級への道が開かれることもあり、その逆もしかり。
毎年、決闘で元のトーナメントにない試合が繰り広げられ、混戦を極める……と聞くだけなら楽しそうなんだけどな。



