たしかに、ドライと言えばそうかもしれない。
プライベートに関する質問をのらりくらりとかわされて、他人と一線を引く素振りを見せる。
深く踏み込んでいないから突き放されないだけなのかしら。
いつも紳士的に温かく接してくれるけど、本心では私のことをどう思っているのかな。
「あの、イグニス副団長は最終面接でもハーランツさんと親しげにお話をしていましたけど、ご友人なのですか?」
「友人? まさか。特に仲がいいわけじゃないぞ」
「そうなんですか? てっきり、階級を超えた昔からの付き合いがあるのかと思っていました」
すると、イグニス副団長は眉を寄せて答える。
「あいつが特別なんだよ。普通は俺に意見を言うやつなんかいないし、本来は団長しか許してない」
「特別って?」
「ハーランツは階級を持っていないんだ。強すぎてな。どの位にも収まらない異端として、円卓の騎士と同じ待遇を受けている。小隊を持たないのも同じ理由さ」



