円卓に揃っていた騎士が一斉に立ち上がる。先ほどまで腕相撲ではしゃいでいた姿とは別人だ。
「アルティア」
団長に名前を呼ばれ、はっとした。
「武器庫から剣を貸す。どこまでやれるか、お前の実力を見せてみろ。一頭でも仕留められたら入団を許可してやる」
なんですって!
無茶振りともとれる指令に血の気が引く。ハーランツさんはそのやりとりを横目で聞き、剣を片手に外へ駆けて行ってしまった。
そうよね。ハーランツさんは、堂々と手助けをするわけにいかない。
実技試験が追加された以上、自分ひとりでやらなくちゃ……!
団長から剣を受け取って城門を出ると、辺りは騒然としていた。駆けつけた騎士達の誘導が早かったため、住民の避難は済んでいるようだ。
「合成獣はどこに?」
「東西の広場にそれぞれ追い込みました。東はイグニス副団長と大尉達が、西はハーランツ様が対応しています」
下っ端騎士の返答に、団長は「西に向かうぞ」と私の腕を引いた。
まさか、円卓の騎士達はほとんどが東にいて、西はハーランツさんがひとりで戦っているの?



