ゆっくりと降ろされた先は、どう転がっても落ちないほどのキングサイズのベッドである。白と基調としたデザインは清潔感があり、淡い青の天蓋がついている。
トンと顔の横に手を突かれ、覆い被さるように影が落ちた。
重なった唇は、柔らかくて熱い。お互いの目が合って、顔がほころぶ。
端正な顔を見つめながら、彼の頬を両手で包んだ。
指を滑らせるように顔の輪郭をなぞっていくと、あごの辺りで片手を掴まれた。
その表情は、こちらの意図を察して意地悪な笑みを浮かべている。
「こら。その先を触られると弱いって言っただろ?」
「逆鱗に触れたら、噛みつかれてしまいますか?」
「ああ。歯止めが効かなくなるぞ」
きめ細やかな肌に、筋肉に沿って筋が入っている男らしい太い首は、黒竜の唯一の弱点だ。
やや興奮しているのか、ヒトの姿になっても、逆さに生えたウロコの位置はうっすらとわかる。
だめだと言われると、ついしてみたくなるものよね? 前に軽く叱られてから、ずっと気になっていたんだもの。
「キスをするのもダメですか?」


