どちらからともなく重なった唇は、熱くて柔らかくて離れがたい。
二度目はハーランツさんからだ。
想いが溢れて、お互い止められない。口付けだけで、体の奥がじんと痺れて、動けなくなる。
この口付けが、なによりもお互いの気持ちを伝えてくれた。
「私も、愛しています」
ずっとこうしたかった。会いたかった。
息継ぎの合間に細く目を開けた先で、視線に気づいた彼もまぶたを上げた。
目が合って笑みがこぼれ、それでも幸せな時間は終わらない。
「世界に私たちだけいる気分になります」
「そうだな。誰にも邪魔はさせない」
熱を帯びた瞳に貫かれて、ドキドキが加速する。わずかに口を開けた彼が噛み付くようにキスをして、甘いしびれが全身に走った。
いつのまにか唇を割りひらいて入ってきた舌が、加減しながらも遠慮せずに口付けを深めていく。
もっと、とは口に出来ず、ぎこちなく彼の服を掴んだ。
ハーランツさんは、恥ずかしくてどうにかなりそうな私の状態を理解しながらも、彼と同じくその熱をねだっているのも察している。
前世で会った頃は、護衛を名乗る小さな男の子だった。
それが、再会してみれば誰よりも頼り甲斐のある素敵な男性へと成長していて、好きになるのは必然だとも思える。
ずっと一途に想い続けてくれた彼の気持ちに、今、やっと応えられるんだ。



