とある先輩の、歪んだ狂愛。





「1位C組!2位D組!3位A組、そして最下位はB組となりました!
生徒の皆さん、選抜リレーの選手に大きな拍手を!!」



呆気なく終わったリレー。

そのまま次はクラス対抗競技へと移ってゆく生徒たち。

この結果を褒めてくれる人はいなければ、なにやってんだと笑ってくれる人もいない。



「あんなのただのいじめだろ」


「でもちょっと可哀想じゃね?」


「お前それ、なんて言うか知ってるか?同情って言うんだぜ。いちばん可哀想なやつ」



すれ違う男子生徒の声。


そう、同情。

可哀想って目で見るわりには何もしようとしてくれない、同情。


だから今だってわたしはたった1人で保健室へと向かってる。



「失礼します。足を怪我してしまって、」



ガラガラガラ───。


保健室には誰もいない。


あ、そうだ。

万が一のために保険医も今日はグラウンドに居るんだっけ。

なんだ、じゃあテントに向かえば良かったんだ。


……わざわざ校内に来てしまった。



「…まぁいっか。どうせ着替えなきゃだし」



とりあえず大きめのタオルを勝手に借りて、身体を拭く。

カーテンを閉めて教室から持ってきた自分の制服に着替えて。