そうだよね。
部屋にあった少女漫画は、仕事のためじゃなきゃ買うことなんてなかったと思う。
付箋がいくつもついていた。
これまでの仕事だって、一生懸命こなしてきたに違いない。
そんなナナセの邪魔は、したくない。
「僕についてきたってことは。彼と自分がまったく無関係じゃないと思ってるわけだ」
「あなたが脅すようなこと言うからでしょ」
「君はどうして芸能人に興味ないの?」
「……え?」
「まぶしいでしょ。彼らは」
スクリーンの中のナナセは、輝いている。
夢を持つナナセは素敵だ。
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