「うん。五十嵐さん食堂使ってるから、見たことあるよね。俺の周りがどうなってるか」 そう言われて、彼の食堂での様子を思い出した。人に囲まれて、満足に食事が出来そうもない環境ではあった。普段の移動教室では、日野くんの周りに集まる女の子によって道が塞がれ廊下が通れない、なんてこともある。でもいまいちそのことと、私がお弁当を作るというのが繋がらない。 「……見たことはあるけど……」