自分の変化に愕然としていると、日野くんはくすくすと笑いながら椅子から立ち上がって、私に近付いてくる。
とても、色っぽい雰囲気を纏って。
「……こんな幸せなことって、あるんだね」
「え?」
「だって、瑞香は俺のこと好きすぎて、おかしくなっちゃったってことでしょ?」
「そうだけど……でもそれって日野くんに負担をかけ……」
「俺は瑞香のこと大好き。愛してる。だから好きなだけ束縛しなよ。でもその代わり瑞香が俺の事殺したいくらい嫌いになっても、殺してもやらない。絶対に離れてやらないから、ごめんね?」
日野くんが私を閉じ込めるみたいに抱きしめた。ぎりぎりと締め付けられ、ぴったりと身体と身体がくっついて、まるで身体の中にしまい込もうとされているみたいだ。でも、怖さはなくて、愛しい、と思った。



