【完結】最高糖度のキミが好き



 日野くんが私の左手の薬指をなぞりながら優しく問いかけてきた。甘くて柔らかな声に、きゅっと胸が締め付けられて、頭がぼーっとしながらも私はきちんと自分の気持ちを伝えるべく彼の目を見た。



「いや……別れたいとかは絶対なくて……」



「でも、何か元気なくなってるよ?」



 日野くんが私の髪を撫でる。ちょっと今それどころじゃないし、彼の行いを知った今、安心するべきじゃないのかもしれないけれど、もっと触れてほしいと思ってしまう。安心する。駄目だ。彼のことが好きなせいで、理性を殺されてる。頭をおかしくされている。



「俺のこと、怖いんでしょ。正直に肯定しなよ」



「いや、違うの。本当に。今、日野くんより私の方が百倍怖い状態で複雑だから、ちょっと待って心臓ぎゅってなることしないで」