幸せが顔に出ていたのか、日野くんが私に取り皿を差し出しながら首を傾げた。付き合ってから、「瑞香って呼んでもいい?」と聞かれ二つ返事で了承してから、彼は私を名前で呼んでくれる。
なんだか慣れないしくすぐったいけど、名前を呼ばれるたびに心がじんわり温かくなって嬉しい気持ちになった。
「……突然だけど、私のこと好きになってくれてありがとう、日野くん」
日野くんにお礼を言って、照れくさくなってお茶を飲もうとすると、なんだか彼は考え込むようにして私を見る。何となくグラスを置いて待っていると、やがて彼は口を開いた。
「……瑞香に一つ聞いても良い?」



