【完結】最高糖度のキミが好き




 つゆのベースは勿論味噌で、出汁は昆布と鰹。味を引き締める為におろし生姜を加えてある。濃厚なつゆでもしょうがを入れれば食べやすくなるし、身体がぽかぽかと温まる。



 箸休めの副菜は、はちみつを加えて甘みを足したマリネ液で漬けたトマトマリネと、お酢とごま油の大根の中華風サラダだ。お味噌がベースの比較的こってりとした味わいの鍋だから、トマトも大根も薄くスライスしてさっぱりめのサラダにした。



 濃厚な味噌のつゆがしみ込んだ白菜を食べて、歯ごたえのある海老を食べる。日野くんと一緒に食べると何でも美味しく感じるけれど鍋はその中でも別格だ。



「瑞香、次なに食べたい?」



「あっ白滝と……、あと鮭欲しい。……日野くんのもよそっていい?」



「ん。じゃあお任せしまーす」



「はーいっ」



 私が日野くんの分をよそって、彼が私の分をよそう。味は変わらないはずなのに、彼がよそってくれているだけでなんだかとても美味しい魔法がかかったように感じてしまう。 

「どうしたの? 瑞香」