【完結】最高糖度のキミが好き



 心配だけど、相手はお風呂に入っている以上あれこれ話しかけられるのも嫌かもしれない。



 私は濡れた彼の私服を手に取り脱衣所を後にして、部屋にあるクローゼットのハンガーを取り日野くんの服をかけた。



 ひと際濡れているのは、上着で、次がズボンだ。とりあえず上着から……とドライヤーを当てようとすると、ぱさりと何かが落ちてきた。



「うわ」



 床に落ちたのはまさしく下着で私は飛び退いた。いやお風呂に入ったんだから当然だ。少し悩んでから私はズボンのハンガーの内側にそれをかける。日野くんの旅行かばんは脱衣所にあったから替えは平気だろうし、これはもうあんまり触らないでおこう。



 複雑な気持ちになりながら上着にドライヤーを当てていると、シャツが大方本来の色を取り戻したところで「五十嵐さん、終わったよ」と私を呼びかける彼の声がした。



「日野くん、今とりあえず上着は乾いてきて――……っ!?」



 あまりの光景に私はまた言葉を失ってしまう。お風呂から出てきた日野くんはホテルが用意したパジャマのズボンしかきちんと履いていなかった。上着は全く閉じていない……開いたままだ。ほぼ半裸で、要するに全然終わっていない状態だ。