あれからしばらく歩いた私たちは縁結び神社に辿り着いた。有名な場所らしく道中見かけたお土産屋さんや和菓子屋さんには縁結びを全面に押ししたお饅頭やお煎餅、お酒が売られていて、ペア物のストラップなんかも見かけた。
神社に近づくたびにカップルっぽい人たちの姿もたくさんいて、有名なところなんだと分かる。でも不思議と一人で来ている人の姿は見当たらなかった。
「清めるのはあそこみたいだねえ」
日野くんがそう言って私の肩に手を回した。手を洗ったりするのは普通の神社の時と同じ作法らしい。私は日野くんと一通りきちんと清め終えると並ぶようにしてお賽銭箱の前に立った。
でも周りはどう見てもカップルに溢れていて、なんとなく場違いな気もしてくる。
戸惑っている間にも日野くんは手を合わせ始めた。私も初詣の時にしている時と同じように礼をして手を合わせる。



