はしゃぐ彼の様子に気持ちが暗くなるのを必死で抑える。
以前恋愛に関して消極的……みたいな感じだったのに、今こんなに楽しそうにしているということは好きな人が出来たのかも知れない。
ずきりと胸を痛めていると、彼はこちらを見て「行きたくないの?」と首を傾げた。
「ううん。運命の人見つかればいいなと思ってるよ」
「ん、ということは五十嵐さん好きな人いないの?」
「勿論だよ。私は美味しいもの食べられればそれで幸せだから」
きちんと、私は笑えているだろうか。不安になりながらも声に出すと日野くんが確かめるように見つめてきた。



