初めは興味なんて全然なかったのに。あの頃に戻りたい。 夕日が刻々と沈んでいくのに帰る気が起きない。でも、そろそろ帰らなくてはいけない。重い手足を動かして机の横にかけていた鞄に手を伸ばすと、教卓側の扉ががらりと開いた。 「めーちゃんのお友達だ」 扉に、真木くんが立っていた。気怠そうな雰囲気で、パーカーの袖をだぼだぼに緩ませている彼は欠伸をすると、教卓の机にゆっくりよじ登るようにして座る。