【完結】最高糖度のキミが好き



 でも、見覚えがないわけじゃない。チューリップが逆さになったみたいなこの形は、私の知っているものだ。



「あれ」



 手を付ける場所を探しながら身体を起こそうと、お腹にかかっていた柔らかい何か――水色のブランケットがずるりと落ちた。



 どうやら私はソファで眠っていたらしい。こんな色のブランケット持ってたっけ……? と疑問を浮かべつつ拾っていると、「あ、起きた?」と日野くんの声が聞こえてきた。



 顔を向けると、システムキッチンのカウンターに彼が立っていた。そうだ、私チャイを飲んだ後寝てしまっていたんだ。