「大丈夫だから座ってて。なんなら寝ててもいいし」 「でも」 「寝てな。ほら、ブランケットもあるから」 彼がブランケットを出して、私にかける。更にクッションを枕代わりになるよう出してくれて、あれよあれよという間に寝る体勢になってしまった。 「ほら、目つぶって」 言われるがまま目を閉じると、かぽ、と何か蓋を取るような音がした。たぶん茶葉の音だろう。目を閉じて音に耳を澄ましていると、何かを削る音が響く。 日野くんが、同じ空間にいる。