【完結】最高糖度のキミが好き


 日野くんは水族館の時と同じように私の肩に顔を埋めた。縋るみたいに背中に手を回されて、恐る恐る彼の背中を撫でる。



「なんか上手くいかないな……。手段なんかどーでもいいと思ってたのに。五十嵐さんが傷つけられると思うと、訳わかんない気持ちになる。自分でも意味わかんないや。なんなんだろ、俺。苦しい」



 彼はそう言って、私の背中に一瞬だけ手を回したあとすぐに身体を離した。髪の隙間から少しだけ見えた彼の瞳は酷く悲しそうで、それはそれは昏い。



「日野く……」