【完結】最高糖度のキミが好き



 突然言葉を投げかけられ、佐々木さんと共に声がかかったほうへ顔を向ける。そこには無表情の日野くんが立っていた。



 彼は溜息を吐きながらこちらに向かってくる。佐々木さんは焦りを隠しながら「何でもないよ?」と首を傾けた。



「ただちょっと五十嵐さんとお話ししてて、ね? そうだよね?」



「う、うん」



 柔らかな声色でこちらを振り返る佐々木さんの目は笑っていない。慌てて合わせると。彼女は何事もなかったかのような笑みで日野くんに近付いて行く。