冷たい声色に呆然とする。しかし彼女は私の態度により一層苛立ったらしく、鋭い目でこちらを睨み付けてきた。
「なんかずっと怒ってるし……ねえ、珱介と一緒に歩いてたよね? 夏休み。商店街のほうでもわざと距離開けてさ。水族館も……あの時本当は一緒に行ってたんじゃないの?」
商店街のほう。
間違いない。あの電話の時だ。そこを佐々木さんは見ていたんだ。そして彼女は水族館で私と日野くんが一緒にいるところを見て、今日やってきたんだ。
……あれ? でもそうなると話の辻褄が合わない気がする。水族館で一緒にいるのを見られたとき、彼女は疑うというより驚いている感じだった。



