【完結】最高糖度のキミが好き



 嬉しそうに笑う横顔を横目に、水槽の中を縦横無尽に浮遊するクラゲを眺める。



 透明なはずのクラゲは赤や紫、黄色や緑など様々な光源を受け泳いでいた。極彩色の光に照らされ人の目を引くクラゲもいれば、中には光に当たらずふよふよと漂うクラゲもいる。



 色んな光にあたっているのは、日野くん……なんだろうな。



 見ていて何となく切ない気持ちになっていると、横で「食べ放題だ」と日野くんがぽつりと呟き、複雑な気持ちになった。食用と鑑賞用の区別が曖昧になっていって、スーパーの鮮魚コーナーを見ているような気持ちになっていく。