「日野くん」 「ん?」 「やっぱり手離していい……? 私、あ、汗かいちゃったりとかするかもだし」 私の言葉に彼は視線を落とした。繋いでいる手を柔く握るような確かめるような動きをして、また視線をこちらに戻す。