「なら、もっと近く来ないと見えないよ。ほらここからなら見やすいから」 腕を引かれぐっと日野くんとの距離が近くなった。 彼は魚を興味津々に見つめていて、その黒い瞳に水槽の照明が反射しているところまでくっきりと見える。頬にじわじわと熱が集まってきて、途端に今彼と繋いだ手が熱くなっていないかとか、汗をかいているんじゃないかと不安になってきた。