冷蔵庫から麦茶ポットをとって、ガラスのコップに注いでいく。渋く透けた茶色の波紋が揺らめくコップを日野くんの元に運ぶと、彼は「ありがと」とこちらに微笑んでから一口飲んだ。
時計を確認すると時刻は丁度午後三時半。夕食というには早い時間だ。でも、日野くんはお仕事をしてきた後だからお腹が空いているかもしれない。遅めのおやつ……誘ってみようかな。荷物も持ってもらっちゃったし。
「あの、さ。日野くんお腹空いてたりしない? もしよければなんだけど、一緒におやつ食べたりしない?」
恐る恐る問いかけると、彼は「いいの?」と目を輝かせた。作る前からそんなに喜んでもらえるなんて、すごく嬉しい。



