ふわりと、さっき頭がおかしくなるくらい感じていたハーブの香りが散っていく。 「料理は俺が運ぶよ。いつも洗い物くらいしか出来てないし」 呆然とする私をよそに、彼は軽い足取りでお皿に盛りつけられた夕食を運ぶ。 その背中を見て、手の力が抜けていき、へたりこみそうになるのをぐっと堪えた。 駄目だ。