「あっ、しゅっ、シュウマイが出来上がるんで、じゃっ」 歪に手を上げてキッチンへ急行する。本当に駄目ださっきの。本当に駄目ださっきの。食べ物のこと考えて落ち着こう。 緊張を紛らわせるように蒸し器の蓋を開けると、湯気と共に香辛料の香りが広がった。キャベツ皮は鮮やかで、歯応えも期待できる仕上がりだった。 試しに一つ取って箸で切り分けると、麻婆の香りと共に脂ののった肉汁が溢れ出す。うん。これだ。美味しそう。落ち着いてきた。美味しそう。私は出来る。大丈夫。