駄目だ。さっきまで死にそうになってたわけだし、あんな死にかけの私が彼の練習の手伝いになるわけがない。 「駄目? 五十嵐さん。俺と出かけるの……嫌?」 断ろうと思うけれど、彼の目を見ていると断ってしまうのが申し訳ない気持ちになってくる。返事ができないでいると、丁度セットしていたキッチンタイマーの音が鳴り響いた。