呼吸を整えていると日野くんに鏡の前に立つよう促された。そのまま大きな鏡の前に立つと、彼は私の背後に立ち肩に触れてくる。 「練習する上で、手とか腕触ったりするけど、いい……?」 「どっ、ど、どうぞ」 「ありがと」 至近距離で低く囁かれ肩が跳ねた。心なしかハーブ系の柔らかな石鹸みたいな香りがする。間違いない、多分これ日野くんの匂いだ。匂いが分かるほど、近い距離、これ、かなりまずいやつじゃ……。 「大好き、一生傍にいて」