「え?」
「練習相手になってよ! 俺五十嵐さんとなら上手くできそう! いっつも一緒にいるし!」
私が、練習相手を……?
「いや、無理だよ、私ド素人だよ? 出来ないよ。誰かと付き合ったこと無いし、今まで好きな人出来たこともないし……!」
「五十嵐さんは立っててくれるだけでいいんだ。俺が考えたりするときに誰か居てほしいってだけだから。ちゃんとお金払うし。……駄目かな?」
首を横に振っていると、いつの間にか日野くんは立ち上がっていた。申し訳なさそうに私の手首を掴んできて、上目遣いでこちらの様子を窺ってくる。



