終業式を終えた私は学校を出ていつもとは逆の道へ向かって歩いていく。 帰っていく生徒たちから逃げるように裏の路地へと入ると、日野くんがスマホに目を向け壁にもたれかかるように立っていた。彼は私を見つけるとぱっとにこやかに笑う。 「五十嵐さん」 「ま、待たせちゃったかな」