「え……?」
ぱっと日野くんは顔を上げた。しかしそこに先ほどまでの弱々しさは一切無く、巣食うような瞳がただこちらに向けられていた。
「前から思ってたんだよね。一回で使い切らないものとか、調味料とかは元々五十嵐さんの家であったやつを使ってる。調理だってそう。水を使わないわけがないよね? 調理する上でどこかを拭く紙代すら俺出してないんだよ? なのに俺は今日も五十嵐さんの作った料理を食べてる。善意だけじゃなく、物理的にも食い荒らしてる。俺は今払うべきお金を、のうのうと踏み倒してる状況だよね」
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